旗次郎(結構オタク)のマイペースなカタリング。コメント・トラックバック大歓迎です☆(基本的にネタバレ状態になっているので御注意下さい)


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武装錬金アフター。

様々なネタで楽しませてくれた「武装錬金」の最終巻となる第10巻が出ましたピリオドの感想を述べたときにいろいろ期待した不足分のページを補ってくれたのはやはり後日談でした。しかも、ページ数30Pの描き下ろし!コミックス書き下ろしの後日談は珍しくはないものの、30Pはかなり多いんじゃないですか?和月頑張ったなぁ。よくやった(何)!いやぁ、この3ヶ月がまた長かったよ…待ちきれなくて、家に帰るまで待てなくて買った直後にマックに入ってホットティー片手に読んでしまったぐらいですから(含苦笑)。…実はそのせいで家への帰路でかなり複雑な心境だったのですが(後述)…
最終巻ということで、「ピリオド」も収録していてなおかつその解説等も入っているので、その辺も含めて感想なんかをツラツラと書いていくことにします(「エンバーミング」に関しては今回は割愛)。


まずは「ピリオド」に関する補足から。
打ち切りが決まった時期に出てきた設定ということもあってか、当初考えていた設定から大きく変更せざるをえなかったものが結構あった模様。この辺はしょうがないといえばしょうがないのですが、その設定で出てきたら面白かったのになぁ、とも思えて複雑な気がします。無論一番残念に思っているのは和月自身でしょうが…
千歳の武装錬金が元の設定で出てきたらかなり面白かったと思います。年齢のやりとりってなんかドキドキしません(何)?
そしてお楽しみのバスターバロンの設定。
「武装と来たら巨大ロボットも出さなきゃウソだろ?」
……どうしてそうなる(笑)?それに、身長57m・体重550tって、どこかで(含笑)…この辺り、和月のオタクっぽいところが滲み出てるなぁ。しかしどうやら、これを出すと連載が終わるというジンクスを感じ取ってしまったらしく、もう出さないとか。それはそれで残念(何)…ところで。武装錬金解説ページにはそれぞれの武装錬金に合わせてアオリ文句がついてますけど、バスターバロンのアオリ文句=「男爵様は無敵です!!」は確信犯だよな(含大笑)?
「ピリオド」本編内もちょっと加筆修正されていましたね。カズキVSパピヨンの例の墨絵調のバトルシーンが増えていたのは嬉しかったです☆あの描き方、凝っていてそしてカッコよくて大好きです。

そして問題の描き下ろし「武装錬金アフター」。
バトルがないぶん全体的に明るい感じでまさに「後日談」という感じ。こういう日常的シーンにも独特の味を持たせられる、それも「武装錬金」の魅力のひとつなんじゃないかと。
カズキの突飛な(?)お願い(?)に恥ずかしくなって逃げ出す斗貴子さん。ワンテンポおいて赤くなる所なんかはなかなか可愛らしかったり。斗貴子さんを追いかける途上カズキは3バカと遭遇。六枡は相変わらずの飄々とした怪人っぷりでした。そんな六枡にしとやかにでもしっかりとくっつく千里が見たいなぁ…それなのに(後述)。更に早坂姉弟にも遭遇。ここで桜花の着ているコートがなかなかオシャレ。銀製学園の制服もオシャレだったけど、これもいい感じ。和月も実にいろいろなデザインを駆使していて見ていて楽しいです。後のシーンで3人娘も同じコートを着ている所をみると銀製学園指定のコートみたいですね。うむ、オシャレ☆
走って行き着いた先は件の変人バーガー。ファーストフード店に入って帽子とエセネクタイ装備のパピヨン・エンゼル御前・キャプテンブラボー・マスク装着の毒島という光景は見ただけで笑える☆そしてその光景に当たり前のように溶け込んでる店員さん(笑)。がんばってるなぁ、このコ…その光景たるや、まさに変人バーガー(笑)。核金は回収されたはずなのにブラボーがシルバースキン?とか思ったらシルバースキンを模して作った普通(?)のコートとのこと。わざわざ作った理由が
「その方がカッコイイから!」
久々に来ましたね、コレ。バトルシーンはなかったけど、ブラボーの変な部分での超人っぷりは健在って所ですかね(笑)?しかもなにやら、蝶人キャンペーン第2弾として新作フィギュアまで。しかも今回はカズキ(ライバル・偽善くん)と斗貴子さん(怪人・ブチ撒け女)まで。…商品化はしないんですか(笑)?

で、斗貴子さんの顔の傷についての話が出て、ここにきてやっとシリアスな方向に。明らかに大事な何かが隠されている事柄をあえて語らないのはその事がそれ相応に重要なことだから。その事を吐露するかどうかを決められるのは本人のみ。だからこそ、それを語ってくれることが嬉しいし、そこに絆のようなものを感じるることができるんじゃないかと思います。更にパピヨンが一言、「謝って済ますべきじゃない」と。そう、ただ謝るばかりが能ではなく自分の気持ちや考えを見せて互いに向き合うことも大事。それができる間柄にもかけがえのない絆が生まれるのではないか、と思いますね。
街を歩いていく斗貴子さんは剛太と遭遇。この時剛太のコートを着ている姿を後ろから見た瞬間、「え?何これシルバースキン?」とか見えてしまったのは病気でしょうか?武装錬金病(含苦笑)?
そして斗貴子さんに追いついたカズキがその傷にこだわる理由をズバリ一言。
「まるごと全部斗貴子さんのコトが好きだから!!」
…昼間の街中のしかも公園のど真ん中で大きな声(だよな?)でこんなセリフを堂々とのたまえるとは!この一直線すぎるところはさすがカズキ、といったところでしょうか。こういったところがカズキの大きな魅力だよなぁ、ホント☆そんな二人を目の前にして剛太は改めて自分の想いが叶わないことを悟り、複雑な表情。憂いは帯びているけど、なんか一回り成長してちょっと男前になったなぁ、という感じ。そんな男前になっちゃうから…(後述)
で、傷の事も含めてようやく斗貴子さんの過去が描かれました。西山君は斗貴子さんに戦う意志を発動させた「敵」だったんですね。過去の想い人という線もあるかと思ったりしていましたが…9歳で過酷な体験をしてしまった女の子がその苦境をひっくり返すために選んだ道は戦い。そして顔の傷はその気持ちの証。まさにどんな過去も無駄ではなく、今の自分を創ってくれているものなのだ、ということなんじゃないでしょうか。過去は消えないならいっそのこと大きな傷のまま残して自分の意志を明確に示す、斗貴子さんの持つ不思議な強さの源なのかもしれませんね。

で、一段落ついて寄宿舎には剛太と毒島が転入。そしてついに出ました毒島の素顔!引っ込み思案な雰囲気全開の美少女。体格的にも実に小さそうでしたが、まさにその通り。皆の矢継ぎ早な質問に狼狽しつつ、好みのタイプはしっかりと「炎の様な人」と言っているところが可愛い。やっぱし火渡が好きなんですね。質問の中にまたさりげなく「ののしってください」が入っていたのがまたナイスでした。ところで、毒島歓迎の声「ストロベリィカムヒア!!」を見た瞬間に「ダイターン、カムヒア!」とか思い浮かんだのは私だけですか?…まさか和月、確信犯じゃないだろうな(何)…

と、ここまでやって、「ついに『武装錬金』も終わりかぁ」と感慨深くなろうとしたその時、(蝶超個人的に)驚愕の1シーンが…
斗貴子さんへの想いがものの見事に敗れた事で一回り大きく成長した剛太の姿を見て頬を赤らめる千里の姿が…
ちょっとマテ。何だそれは。もしかして、

千里→剛太フラグが発生し

たとでもいうのか!?


ここにきていきなりそんなフラグを立てちゃうのか?じゃぁなんですか?六枡×千里という眼鏡カップリングは無いんですか?瓦解するんですか、私の萌えカップリングは?そんなバカなぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!お、お、お、俺の今まで萌えていたカップリングは無しって事かよぉぉぉぉぉ!あ、ありえねぇぇぇぇぇ!!なんだよこの驚天動地な流れはぁぁぁっ!最後の最後でなんて事をしてくれたんじゃ、和月ぃぃぃぃ。
…………そんなわけで、最後の最後でありえないショックを受けました。こんなショックの受け方初めてですよ…もうどうしたらいいんでしょう、私、みたいな感じです。はあぁぁぁぁ…


まぁ、最後の最後がなんでしたが、これにて遂に「武装錬金」は終わってしました。上記の千里→剛太フラグとムーンフェイスの事が描かれなかったのが残念ですが、とりあえず落ち着きましたかね。
「武装錬金」、とにかく面白い作品でした。カズキの一生懸命さ、斗貴子さんのはかなさを帯びた強さ、パピヨンのダーティーヒーローなところ、剛太のまっすぐさ、ブラボーの大きな人間性、そしてその他のキャラもそれぞれに個性的で見ていて楽しいキャラばかりでした。次ぎから次へと繰り出されてくるネタの数々も実に楽しい。作者が次々と明かしているように明確なモチーフがわかっていてもパクリ感を感じさせずむしろ「今度はそれか!」と思わせてくれる楽しさ。そして熱い戦いの中で描かれる生きることの大切さ。少々荒削りなところも見え隠れしますが実に楽しみがいっぱいのエンターテイメントになったと思います。その楽しい魅力は枚挙に暇がありません、ホントに。
コミックス収録のライナーノーツで次々と明かされる和月の複雑な心境は物語を読み返すときに改めて深みを与えてくれるので毎回楽しみでした。おそらくこのライナーノーツがあるとないとでは読み方も大きく変わっていたと思います。それだけ、和月の漫画というものに対する真摯な姿勢が伝わってくるものでした。またそこには、生みの苦しみや、制限があることへの葛藤、売り物であるがゆえの苦しさも多く綴られていました。あとがきでその苦労を様々に箇条書きされていて、その苦しさにある種の人間性を感じてホロリともきましたしね。でもそれもこれも、和月がそれだけ漫画を描いて作り出していくことが好きだからなんだな、と思います。
和月はライナーノーツの中で漫画に対するいろいろな意見をチラホラと書いていますが、中でも特に印象的だったのが、第3巻で書かれていた、
今後も面白い!と思ったコトは全てやります。自分をセーブして面白い漫画を描ける程、和月は器用でもないし、その程度で満足する程、和月は達観してません。目指すはより面白く、より読みごたえのある漫画!
という言葉はとても感動しました。漫画を描く側がより楽しい漫画を作っていこうとする気持ちを忘れないないで邁進していると思うだけで、その人の漫画の先々が楽しみになるじゃないですか。だって、より楽しくて面白い漫画がそこからやってくるのだから。和月のこの言葉を見て、私は「この人の漫画はやっぱり凄くて面白い」と思いました。そしてこれからも読み続けてて応援していこう、と。この「武装錬金」という作品は、そういった漫画の楽しい可能性を存分に見せてくれた作品だと思います。ここで終わってしまうのは悲しいけど、その面白さが変わることはありませんから、また何度でも読んで楽しんでいきたいと思います。

そんなわけで、

和月先生、

お疲れ様でした☆



次回作も楽しみにしています♪
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by avt-race | 2006-04-07 23:47 | マンガ