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旗次郎(結構オタク)のマイペースなカタリング。コメント・トラックバック大歓迎です☆(基本的にネタバレ状態になっているので御注意下さい)


by avt-race
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常総線は静かな平野を進みゆく。

梅雨も明けていないこの7月半ばの日に少しばかり鉄道絡みで出かけて参りました。行き先は関東鉄道常総線。茨城県の下館と取手を結ぶ路線で、全線非電化のいわゆるローカル私鉄という路線です。
今回、関東鉄道が鉄道部品即売会を開くという話があったので軽く覗きに行く足でこの常総線に乗りに行ったわけです。そんなわけで、その様子をつらつらと書いてみようかと思います。

地元から東武線に乗り込み、久喜経由で東北線を北上し小山へ。ここで下館に向かうための水戸線に乗り換え。水戸線に乗るのは結構久しぶりなのでなんだかワクワクするものがありましたね☆小山を出てすぐに発生する、一度車内の照明が消える(直流→交流への切り替えの為)のも久々に見ました。なんかワクワクするんですよね、コレ☆以前と変わらぬローカルな風景を横目に下館へ。…ちなみに、途中車窓に見えたゲーセンに一瞬心引かれそうになったのはないしょのしみつ(笑)。

下館で水戸線から降りて常総線へ乗り換え。自分はSuicaなので一度出場処理をする為に簡易読み取り機のある改札へ。下館の2つある改札の寂しい(苦笑)方の改札で、空間のその静けさがなんだかうら寂しさを感じさせてくれましたね…改札口で常総線一日フリーきっぷ(土休日発売)を買ってホームへ。ホームは1面2線のこじんまりとした作り。片方には現在の常総線(下館側)の主力キハ2400系。が、もう片方を見ると結構年代物的にみえる白(クリーム?)色と青のシンプルなツートンカラー車両が一両。てっきり先述のキハ2400系ばかりだと思っていたのでちょっとビックリ。しかし、キハ2400系の方が先発だし、後々の事もあるのでこちらは後のお楽しみという事にして(含笑)とりあえず出発。
一両編成の車両に乗り込んでみると、乗客は自分を含めてわずかに十人。おかげで皆さんかなりのんびりしている様子。うむ、これぞローカル線(含苦笑)。ほどなくゆっくりと発車。発車して下館を離れてほどなくして左方向へカーブ。この後もガンガンに左へとカーブを切っていきました。なんかかなり容赦ないくらいの曲がり方になんだか感心するぐらいでした。強引なように見えてしっかりとした軌道でしたね。

車内がのんびりしたままとりあえずの目的地・下妻到着。ここで結構人が乗ってきていました。
改札口を出て、目的の部品即売会はどこだろうと見回してみると、改札の反対側への階段の所に「鉄道部品即売会会場はこちら」と書かれた簡素な立て看板が。それに従って階段&橋を渡り反対側に出て案内に従っていくと小さなプレハブが…よもやまさかと思ったら本当にそこでした。
中に入ってみると広さは鉄道車両にして1.5両分ぐらい。そこにテーブルがいくつか置いてあってまばらに鉄道部品が置いてある、という質素も質素な即売会となっておりました。どうやら目玉的なものは早い段階で売り切れてしまったらしく、それほど凄いというものは特になし。硬券が結構な数を置いてあったのですが、細々としすぎて逆にパッとしない感じでしたし…
結局のところ、特にめぼしいものもなく何も買わずじまいでした。まぁ、随分とゆっくりと行ったし、実は今回は別の用件に付随して行った、というのもあったりしたので、とりあえずこんなものか(苦笑)。…鞄は欲しいかなぁ、とは思っていましたが、売り切れでしたし。

即売会会場を出て駅近辺を少し散策した後駅に戻り、再び列車に乗り込み移動開始。
今度は先刻下館で見たツートンカラーの車両=キハ100系が到着。実は、下館でサクサクと移動したのは次にこれが来ると予測できたからでした(含笑)。中に入ってみると、なるほど年代物的な無骨な雰囲気。そして空調は扇風機!鉄道乗って扇風機はかなり久しぶりだったのでかなり感動しました。なんかもう、更にローカル色が出てきて素敵な感じですよ~☆
そんな「味」を楽しませてくれつつ列車は田園風景の中をマイペースに進みます。実にのどかで平凡な風景が流れていく感じがローカル気分を更に掻き立てられて感じですね☆
のんびりと走るうちに、常総線の要衝・水海道に到着。常総線のほとんどの列車はここを起終点としており、ここで乗り換えという事になってます。
せっかくだから、乗り換えついでに途中下車して周囲を散策する事に。駅前からは、東京まで直通の高速バスが出たりしていてなるほど交通の要衝という感じもするのですが、人気はあまりなく、なんだかこれまた寂しい感じも。
少し歩いた所に2階建てのショッピングセンターみたいな建物があったので立ち寄ってみる事に。中を見てみると、中々の広さの売り場面積の3~4割が何もないという、いうなればスカスカな状態…もはやローカルとかそういうレベルじゃないように感じてしまうほどでした。その広さを見るに、おそらく昔はいろいろなお店があったのだろうけど、地方都市の空洞化の影響をモロに受けた、という事なんだろうか…?
とりあえず、その中にあった定食屋みたいなお店で遅めの昼食。どうやら実はこの日は祭のようでそこそこの人出はあって昼間からビールを飲んでいる人もいて中々に賑やかではありました。ただ、それでも何も無い空間が多々ある光景がなんだか切ない…
昼食をとり終えて建物を出て再び散策。確かにお祭り関係の店やら神輿やら人だかりやらができていて賑やかになっていました。…でも、よく見ると雰囲気自体はうら寂しい感じが否めなくて、これが祭ではない普通の日はどうなっているのか、なんて事を思うと、地方都市の空洞化について複雑に考えてしまう気がしましたね…

駅に戻って再び常総線に乗車。ここから列車本数も増えて車窓も街の間を走る感じに変化。乗客もそこそこ増えたかな、という感じ。
とか思ううちにつくばエクスプレスとの接続駅・守谷に到着。ここで結構な人数が下車していきました。やはりここから都心まで1時間かからないその存在はかなり大きいような感じですね(遠い目)…
乗り換え客を見送りつつ、一路終点の取手へ。守谷から先では乗降は少なく静かに進んでいく感じ。でも、つくばエクスプレスができるまでは違ったのかな、とも思ったり(汗)。
そんな事を思ううちに思い切り右カーブして取手駅に侵入して終着した次第です。

初の乗車となった常総線。関東近郊でありながら、上記したようにローカル化が結構進行している、そんな沿線風景でした。今後、都市化と地方空洞化がどのように進んでいくのかなんともいえないけれど、もし地方空洞化が大きく進んでしまったらこの沿線の将来は不安の方が大きくなるような気がしてなりません。確かに人気の少ないローカル線にはローカル線の魅力が溢れるのですが、なくなってしまうようなことがあればそれも無意味。ましてや、平野部である以上、マイカー等の他の交通手段に客足を取られてしまう可能性が多々あるので余計に不安が募ります。ローカル線としての魅力を持ち得るに十分な雰囲気はあるので是非がんばってほしいと思います。つくばエクスプレスと接続しているという点を活かしていけば、まだまだ集客は見込めるような気もしますしね。
そんなこんなで、ローカル線に対する複雑な思いを抱いた常総線でした。










ちなみに。
取手駅周辺を散策してデパートのゲーセンに入ったら「デスクリムゾンOX」が置いてあったので、せっかくだからやってしまいました。久々にやったら腕がなまっていていささかがっかりしてしまったり(含苦笑)。
by avt-race | 2006-07-16 18:30 | 旅行・鉄道